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  • 2022/06/09
    全脳の画像とビッグデータで“未病段階”から認知症リスクを分析する「エム」へ出資決定
    当社は、運営するファンドより、株式会社エム(本社:東京都港区、代表取締役:関野 勝弘、以下「エム」)へ出資しましたのでお知らせいたします。
     
     
    ■エムについて
     エムは、「未来の健康不安に、分析と対策を」をミッションに、全脳の画像とビッグデータを活用して、要介護になる原因No.1の認知症をはじめ脳疾患の発症リスクを分析・可視化するスタートアップです。
     
     認知症は70〜75歳頃から有病率が高まります。また2020年の認知症患者は約600万人いると言われ、その数は年々増加しており、高齢化社会の日本において「健康寿命」を脅かす最大の要因となりつつあります。多くの脳疾患は、発症の10年以上前から少しずつ進行し、治すことが難しい生活習慣病です。なるべく早期発見して対処することが重要ですが、認知症の場合、初期は軽い症状なため日頃の様子からは判断が難しく、発見が遅れるケースが多々あります。海馬の萎縮等が起こってからでは遅く、その前段階で認知症リスクを評価し、生活習慣の改善を行うことが大切だとされています。
     
     現在、脳の健康状態を知る有効な方法として脳ドックが活用されていますが、脳腫瘍や脳動脈瘤など早急な処置を必要とする重篤な疾患の検出が主です。未病段階での脳の健康状態を客観的な指標で評価し、受診者に生活習慣を見直すきっかけを与えるようなサービスはこれまで提供されていませんでした。
     
     エムが医療機関向けに提供する「MVisionシリーズ」では、脳MRI画像に適用することにより、海馬だけでなく未病段階で全脳の健康状態を可視化・数値化します。さらにビッグデータから同年代のデータと比較することが可能です。エムは、医学の世界最先端である米国において開発されたAI技術と、健康診断・脳ドックを通じて数十年にわたって蓄積された日本にしかない未病段階の脳画像データを活用し、「未病段階での全脳の健康状態の定量化」と「同年代比較による受診者の行動改善を促す情報提供」を目指しています。